2016年04月30日

#2015ふりかえり短歌

えんどうけいこさん小川けいとさん企画・主催の2015ふりかえり短歌に参加しました。こちらも前記事同様、togetterでまとめさせていただいてます。
コチラ→ http://togetter.com/li/920215
いやあ、一年の三分の一終って、去年のふりかえり――って我ながらどうなんだろう。今年の達成感など一つもないまま春は過ぎてゆくのですねえ。

さてさて。
今年はめっぽう歌を詠む心持ちをなくしてしまってますが、その中でもあがきつつつくった歌とふりかえり短歌を交えて日々の備忘としましょうか。
*************

さみどりの基盤の内に街があり日々千つくる生業の吾

言葉豊かに生きる人らのざわめきを繰り下げて読む静かな朝に

死ぬ前の父やはらかく汗をかき人とふものの承認不要



見づや我がうちなる川を 滔々と呼べどかへらぬ歌の涯を

過ぎてしまえば美しいとはこれからの我の心にきみがないこと

平等に愛は触れつつ真直ぐな傘の中にて溺れ死すわれ

突風に剥がれた屋根の隙間から二月逃げ去り明日は卒業

あるこおる、或るとき凍る言葉あり、雨、軋みつつ雪、に変わる日

本音から云えなくなるよ言わずには居れないものを建前として

グリコから夕暮れせまる帰り道ぱいなつぷるは哀しい調べ
タグ:短歌
posted by きむろみ at 10:51| 企画もの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年04月29日

#2015年の自選五首を呟く

2015年、年末。塾カレーさん企画の、短歌クラスタによる自選五首ツイート。#2015年の自選五首を呟く に参加しました。今から遡ること4か月前。いつの話だよ、というツッコミはなしで^^; 下書きに入れて随分経ちました、ほどよき発酵具合になってきたでしょうか……というのは悪い冗談。
――前に進まなきゃ、です。

この企画は拙いながらわたしがtogetterまとめでまとめさせていただいてます。
コチラ → 2015年の自選五首を呟くをまとめてみた

わたしの自選五首はこんな感じ。
**********
やがて来る別れのための杉玉を飾るかのごと在る車椅子
 <1>

用意した車椅子は結局、杉玉のように茶色がかることなく、父は逝ってしまった。五月四日の歌。父の亡くなったのは師走、二十四日。今年は父についてばかり詠ってた気がする。

さむいねの「ね」の字にくるみ弟はふえた薬の袋を隠す
 <2>

第二回覆面歌会の歌。私性を切り売りする歌を私はこれからも詠うだろう。また虚構の歌が悪いとも思わない。私を切り売った歌で傷つく人が出ることよりよほどマシ。「切実な歌を詠う」テーゼは残酷だ。

川の字のどこに眠るかたしかめて 生者のほとりいまだしずかに
 <3>
nono.php.xdomain.jp/tanka1/page.ph… 

#短歌一武道会 の参加をきっかけにうたの日に参加することになって8か月。ののさんには本当にお世話になってます。※元は2012年作

「かっちゃん」と呼べばすなわち目の前にきみは死なずに生きしこの時
 <4>

人は忘れてしまう生き物だから。忘れぬようにSNS上に名を刻み画像を挙げ自らを覚まし続けている、この歌もそうなんだろう。でもそれって正しいのかな。

その昔人魚だったという祖母の水浴びにみるゆたかな乳房
 <5>

技巧云々は置いておいて祖母の立派なおっぱいを詠えたのはちょっと自慢。
**********
タグ:短歌
posted by きむろみ at 11:37| 企画もの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年02月21日

短詩の風2016に参加しました。

泳二さんの企画した第三回目にあたる「短詩の風 2016」に参加しました。
まとめはこちら。http://togetter.com/li/940942

昨年の2015にも参加させていただいた企画。企画主旨をきちんと把握せず参加者1ツイートのところを何度か呟いた気がします(滝汗)失礼いたしました。

花は花の根に
花を愛する人は自身のたましいに
おのおの試され問われ続ける

きみを尋ねて
ぼくはぼくを花びらのように
うつくしく重ねては問い続ける
         短詩の風 2015


あと、昨年のまとめを読み返して、いいなと思った短詩をリツイートしようとして該当するユーザーさんが消えてらっしゃったのは寂しかった。連続参加の方も勿論いらして心強かったし、昨年と比較すると作風が変化された気がする方もチラホラお見かけしました。今年の作品は一段といいものばかり。皆さんそれぞれ進化してらっしゃるんですね。

……というわけで今年は二首の短歌を風に載せました。呟くギリギリまでは三首で行こうとして迷った末での二首。このブログでは三首交えて紹介します。
なぜ一首を落としたのか、は……地元バレしそうな詠いだからw 落としたモノは2012年の作です。

川風にはためく群れのひとしきり足を生やしたカヌーが通る

合服のましろましろが渡るとき竹群匂う大工町前

今どきはエアコンのある学び舎をきみも母校として巣立つ春
タグ:短歌
posted by きむろみ at 12:53| 企画もの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年01月04日

閉会:題詠blog2015 五首選会

年をまたいでしまいましたが五首選会、終りました。^^;
閉会ギリギリに滑り込んだ拙ブログに温かい選と評をいただき、本当にありがとうございました。

コメント欄でお返事を返そうかとも思いましたがログが下がっていくのも切ないので記事として上げます。
12月18日しま・しましまさん
002:急
急須から注がれてくるかなしみは受け止めきれぬほどの熱さで
022:砕
高貴な食べ物のように摘まんでも蒼く砕けたじいちゃんの骨
041:扇
まろやかな酢であるらしく扇ぐ手の二つゆっくり花ちらし寿司
048:負
ぬかるみに挑んで開く我が足の実のところは負け続けてる
091:略 
「ニシキヘビ、ヤマアラシを飲み込んで死ぬ」略せられしかヤマアラシの死

選ありがとうございます。今回002の急須と041のちらし寿司は複数の選があり、とても嬉しかったです。暮らしを詠っていくなかでどうしても暗くなりがちですが002は結構「えいやっ」と零し流してしまう勢いをつけて、それを酌んでいただけたようです。041は酢の匂いの苦手な娘を相手にしながらの歌でした。

12月18日中村成志さん
025:さらさら
さらさらと粉、雪、さとう、塩釜市、生きてくときのこわれゆくもの
041:扇
まろやかな酢であるらしく扇ぐ手の二つゆっくり花ちらし寿司
049:尼
尼崎「が」の字どちらに入れるかと悩むケーキを切り分けながら
051:緯
太陽と名つく果実に刃を入れる北緯あたりは深く静かに
097:騙 
騙された怒りもて剥く烏賊二杯シンクに落ちる余熱の蒼く

選ありがとうございます、ギリギリの参加で失礼しました。
きむろみさんの歌は、地に足が着きながらも、どこか位相がずれているような不安定さも感じさせます

本人のふわふわ落ち着かないところが歌にも出ているのでしょうか。位相がずれているのを歌の個性にして、成長できればいいのですが悩ましいところです。成長したいっ。

12月19日わんこ山田さん
002:急
急須から注がれてくるかなしみは受け止めきれぬほどの熱さで
012:おろか
おろかさはピアノの蓋を開けたがり柩であると打たれて気づく
022:砕
高貴な食べ物のように摘まんでも蒼く砕けたじいちゃんの骨
034:前
百合さんが今際の際の手を前に伸べる こちらが明日なのだね
091:略 
「ニシキヘビ、ヤマアラシを飲み込んで死ぬ」略せられしかヤマアラシの死

選ありがとうございます。ここでも002を選んでいただけてる! 034は自分のお気に入りなので選んでいただいて嬉しい^^ 
しかし091が『ぞわっとこわい』で選ばれるとは。説明的でうたの日ならば村田馨さんとかに叱られそうな……いえ、なんでもありません。実はヤフーニュースのトピックスにちらりと出ていた話を歌に使っています。

12月19日五十嵐きよみさん
009:異
それぞれを異物とみなす僕らにも1たす1が2になる予感
049:尼
尼崎「が」の字どちらに入れるかと悩むケーキを切り分けながら
051:緯
太陽と名つく果実に刃を入れる北緯あたりは深く静かに
057:析
分析をすればするほどすればするほどしなくても分かりあえない
081:付 
取り取りの付箋を貼って読み終える本に極楽鳥が現る

選ありがとうございます。五十嵐さんの鋭い観察眼に敬服いたします。009と057は仰る通り、自己と他者の関係性について両極に振れる心情を詠いました。081がわかっていただけて本当に嬉しい! 時間が経ち軽くカールした付箋は鳥の羽根のようで面白いと思っていました。

12月20日東馬想さん
100:願 
「いつまでも願いかないませんよう」と流れる星は願うのでした
076:舎
一生が勉強と云う学び舎を今日は行き過ぎ野に咲くあざみ
042:特
特別な人を愛したわけでなく笑うと笑う縁を愛した
070:本
恋に恋する日を待って本棚の氷室冴子は微笑んでいる
095:申 
万有に働くと云う引力は申し分なく恋を裏切る
045:売
恋人を忘れられない胸穿ち染めた靴です、安く売ります

選ありがとうございます。100にいただいたコメント、ミスチルの「everybody goes〜秩序のない現代にドロップキック〜」を思い出しました(笑)
076は学生時代サボって学校前の河原に居たことの歌。選で迷われた045はギリシア神話を基にした短編や「赤い靴」が作歌の底にあります。恋は命がけ、血染めも一興ということで。

12月21日千原こはぎさん
002:急
急須から注がれてくるかなしみは受け止めきれぬほどの熱さで
005:中心
中心に火が通るまでよく熱し飛び立つときは不死鳥と呼ぶ
011:怪
怪しさを引き剥がしたら滲むのは孤独であろう人とバス待つ
041:扇
まろやかな酢であるらしく扇ぐ手の二つゆっくり花ちらし寿司
079:筆
電脳の恋なればこそ筆跡の代わりに愛でるフォントメイリオ

選ありがとうございます。005はつくりながら自分しかわからない歌だろうなと諦めていました。
ここでも002と041が選ばれてる、ワタシの歌、よく頑張った! 
079は恋というには変なのですが、ネットで知り合った者同士もたまには温度や肉感のあるものに触れたがるという話で。ちなみにメイリオの間の抜けた柔らかさも好きですが、長文読む時はMS Pゴシック大好きです。
タグ:五首選会
posted by きむろみ at 16:36| 企画もの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年12月15日

五首選会参加・自選五首(題詠blog2015)

はいほー通信の中村成志さんが企画する、≪題詠100首2015 五首選会≫に遅まきながら参加いたします。
今記事は自選五首。

003:要
それぞれに帰れる場所を持ちながら明日は要らぬと抱き合う小部屋

011:怪
怪しさを引き剥がしたら滲むのは孤独であろう人とバス待つ

034:前
百合さんが今際の際の手を前に伸べる こちらが明日なのだね

052:サイト
メモリアルサイトといえばぎこちなくあなたをよんでただ泣いてきた

091:略 
「ニシキヘビ、ヤマアラシを飲み込んで死ぬ」略せられしかヤマアラシの死



読み返すと題に寄りかかって歌が自立できてないなあと煩悶しつつ。
「関わる」という自テーマで五首拾ってみました。
タグ:五首選会
posted by きむろみ at 19:31| Comment(8) | TrackBack(0) | 企画もの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする