2015年02月27日

題詠まとめ001〜020

タイトル通り、001から020までの題詠まとめ。
ワンパターンが生じそうな気がしてきたので今さらながら自分の確認用として。010過ぎからワンパターン化してた、よかった気づけた!

しかし「してやったよ!」という歌がつくれませんなぁ。
アクロバティック過ぎるのは嫌ですが、小さく収まるのは、それはもう短歌ではなく短文じゃないかとも逡巡するわけです。修行修行。
個人的に002、005が好き。娘は010を勧めてくれました(笑)
013は震災の折詠んだ自分の歌への返歌になっています。
夜の明けぬ朝よ日日新聞のバイク定める海の境い目
018は3/5インスタントラーメンの発明者安藤百福(あんどうももふく)氏の誕生日に寄せて。

――さて、くよくよせず丁寧に時々ゆるく!
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001:呼
呼ぶ声と手のなるほうへ入相き などか無からむ人恋うこころ
002:急
急須から注がれてくるかなしみは受け止めきれぬほどの熱さで
003:要
それぞれに帰れる場所を持ちながら明日は要らぬと抱き合う小部屋
004:栄
「もう誰も愛さない」とかよく言うよ 懐かしく観る吉田栄作
005:中心
中心に火が通るまでよく熱し飛び立つときは不死鳥と呼ぶ
006:婦
カーテンの襞むらさきの一々を覚えさせらる婦人科の椅子
007:度
度を過ごす声を発せし男子(をのこご)の口元咲ふ大地讃頌
008:ジャム
やれるだけやってみますと言いかけて震えた指が落とす緋のジャム
009:異
それぞれを異物とみなす僕らにも1たす1が2になる予感
010:玉
かごめかごめかごのなかの白玉を数えるゆびが天に羽ばたく
011:怪
怪しさを引き剥がしたら滲むのは孤独であろう人とバス待つ
012:おろか
おろかさはピアノの蓋を開けたがり柩であると打たれて気づく
013:刊
クラッチの音ひとつまで朝刊と思い抱きてともに帰れる
014:込
つぶやくと引っ掻いてくる人込みの中に紛れたいい人ごっこ
015:衛
防衛のための拳は握られて生きづらいだけペプシ飲み干す
016:荒
今ひとり消せば荒野のアドレスに消しゴムのカスなくて寂しい
017:画面
画面には雪 見てますか、隠せない隠しごとたち集まりなさい
018:救
空腹な子を救うべく歩みゆく百円よりもチキンラーメン
019:靴
イタリアの靴イタリアのかたちして履けば異国のたましいの吾
020:亜
亜美ちゃんと言われる水の戦士居てこの国のどこか平和ぼける
ラベル:短歌
posted by きむろみ at 12:45| 題詠まとめ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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