2015年05月10日

題詠まとめ061〜080

061から080までのまとめ。詠む都度、080まで記事に足していきます。

062で下書きを公開・トラックバックする大失敗をやらかしました。慌てて次記事で釈明しましたが時遅し。自由律さ(笑)とやり過ごすしかない体たらくです。
065、世に標語はさまざまありますが、短歌やっているとやっていない人よりは言葉のリズムはあるようで。企業のなかで表彰されたり、と煩わしいことがあります。一番煩わしいのは三十一文字の言葉が何がしかのスローガンになること。キャッチコピーと言えば軽く聞こえますが、歌はともすれば社会に取り込まれ、危うい時代には悪く利用されないかと、ふと不安になったり。
069は緑青の碧(あお)。
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061:宗
八百万神すむ家に嫁ぎ来て死なば神なる祭祀宗教
062:万年
万年の雪に染まりし鳥なれば空のあをさもひきてゆかしむ
063:丁
心根の底打つ夜半にそとくゆる きみ振り返れ沈丁の花
064:裕
「ほんたうのなまゑは裕子、やさしゐこ」つかの間父の正気もどれば
065:スロー
来る年も三十一文字のスローガンに溢れ、歌は恐ろしきもの
066:缶
空き缶に蝶を閉じ込め埋めたのち土に喰はれるまでの秘め事
067:府
めざすもの何ひとつなく蚊柱の冥府に入れる よよ泣くは誰れ
068:煌
世に謳うコピー通りの煌めきを持たない糸できみと繋がる
069:銅
やがて生む銅の碧さも握りしめ貴方に貢ぐことに決めてる
070:本
恋に恋する日を待って本棚の氷室冴子は微笑んでいる
071:粉
蘇る大地を模してあらかじめ粉末スープが仮死する嚢
072:諸
諸々の事情が積もる明日には募る心も忘れてしまう
073:会場
どん底の気分で開く会場の扉が重くもしや底なし
074:唾
革ジャンのひだり唾液に染められて父匂うとは知っていたのに
075:短
潔い花火のように短くも貴方を照らす私であろう
076:舎
一生が勉強と云う学び舎を今日は行き過ぎ野に咲くあざみ
077:等
きっとまぶたの裏にいて滲んでは乾いてるんだ僕等の愛は
078:ソース
怒りには拳のほかに味がありソースいるかね酒いらんかね
079:筆
電脳の恋なればこそ筆跡の代わりに愛でるフォントメイリオ
080:標
道標。「太く真直ぐがいいね」と両腕を見る吾も看護師も
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070:本(きむろみ)

恋に恋する日を待って本棚の氷室冴子は微笑んでいる
タグ:短歌
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069:銅(きむろみ)

やがて生む銅の碧さも握りしめ貴方に貢ぐことに決めてる
タグ:短歌
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068:煌(きむろみ)

世に謳うコピー通りの煌めきを持たない糸できみと繋がる
タグ:短歌
posted by きむろみ at 01:50| 題詠 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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